予防薬は、蚊にさされて体内に入ったフィラリア幼虫を駆除することでフィラリア症を予防します。ですから、蚊の発生から1ヶ月遅れで予防薬を与え始め、蚊の終息から1ヶ月遅れで予防薬を与える必要があるのです。特に注意したいのが、最後の投薬です。それまで継続して予防薬を与えていても最後の投薬時期が適切でないと、フィラリア幼虫が駆除されずに心臓や肺動脈に到達・寄生してしまうからです。
投薬開始は、蚊が出始めてから約1ヶ月後なので、ゴールデンウィーク中には予防を開始したいですね。投薬終了は、蚊を見かけなくなってから約1ヶ月後なので、12月上旬までしっかり予防しなければいけません。
| <例>愛犬の場合 フィラリア予防のしくみ | ||
|---|---|---|
| 期間 | 予防方法 | ぜひ、覚えておこう! |
| 3月 | 体重測定 血液検査 |
愛犬を苦しみから守るには予防が最善の方法。 |
| 4月 | ||
| 5月 | 投薬(駆除) | 最初の投薬。 |
| 6月 | 投薬(駆除) | フィラリア予防薬は段階で駆除することでフィラリア症を予防。もし、蚊に刺されて体内に入ってしまったフィラリアの幼虫も予防薬で駆除可能。 |
| 7月 | 投薬(駆除) | |
| 8月 | 投薬(駆除) | |
| 9月 | 投薬(駆除) | |
| 10月 | 投薬(駆除) | |
| 11月 | 投薬(駆除) | |
| 12月 | 投薬(駆除) | 最後の投薬がとても大切。蚊を見なくなった日から約1ヵ月後に投薬、今期終了。 |
※温暖化の影響で昨年は11月上旬にも蚊が見られました。
フィラリアは蚊が媒介する代表的な犬の寄生虫。糸状のフィラリアが心臓や肺の血管に寄生することで、身体の様々な障害を引き起こします。愛犬愛猫への負担も大きく、放置すると死に至る場合があります。
犬がフィラリアに感染する期間は、蚊の活動期間と重なります。しかし、予防期間は、それと同じではなく、感染開始一ヶ月後から感染終了一ヶ月後まで。予防薬は体内に入ったフィラリアの幼虫を駆除し、成虫にさせないことでフィラリア症を予防してくれます。
予防の途中で投薬を忘れてしまうと、フィラリアに感染する可能性が高くなり、それまで投与していたお薬が無駄になってしまうかも知れません。投薬を忘れた場合は、自分で判断せず、獣医師に相談しましょう。
最後の投薬をしないと、フィラリアに感染する可能性が高くなり、それまで投与していたお薬が無駄になってしまうこともあります。夏が終わり、涼しくなっても自己判断で投薬をやめてはいけません。指示通り最後まで投薬を続けましょう。もし、最後の投薬を忘れた場合は、かならず獣医師に相談しましょう。
犬フィラリア症は、体内に感染幼虫をもつ蚊にさされることによって感染する寄生虫病です。フィラリアが心臓や肺の血管に寄生し、循環障害により全身に様々な障害をもたらす恐ろしい病気です。予防をしなかったり、指示通りに投薬しなかった場合に、フィラリア症で苦しんだり死亡する場合もあります。
また、猫に関してはまだまだ認識されていないようですが、猫もフィラリア症になります。犬と比べて感染率は低いのですが、発症すると死亡率は犬よりも高いと言われています。ですから、猫もフィラリア予防が必要なのです。(図フィラリア予防の仕組みをクリックすると拡大します。)
予防薬の剤型は様々ですが、いずれも1ヶ月に1回投薬します。投薬期間は下記のとおりです。しっかり予防するために、犬の好んで食べる剤型や飼い主様が与えやすい剤型をお選び下さい。また、消化管内線虫を一緒に駆除できるもの、ノミやダニを一緒に駆除できるものなどもありますので、獣医師にご相談下さい。
フィラリア予防薬は、体重に見合った薬用量のフィラリア予防薬を処方します。予防薬は1ヶ月に1回、お家で与えてもらいます。成犬は体重の変化がそんなにないので予防薬はまとめてお渡しすることができます。
ただし、子犬はどんどん大きくなりますので、毎月体重測定する必要があります。体重が増えると薬用量も増えます。体重に見合った薬用量で投薬しないと予防できない可能性があります。子犬の場合も投薬はお家で与えてもらいます。
| 愛犬愛猫 | 薬の種類 | どんなお薬が良いか獣医師に相談しよう! |
|---|---|---|
| 犬 | お肉タイプ チュアブル |
ビーフ・チキン ほとんどのワンちゃんが喜んで食べてくれます。食べやすいソフトタイプ。 |
| 錠 剤 | お肉の苦手なワンちゃんに。 | |
| 顆粒剤 | 超小型犬、子犬のワンちゃんに。 | |
| 猫・超小型犬 | スポットオンタイプ | 皮膚に垂らして予防します。 |
前年度きちんと予防ができていたか(最後の投薬がきちんとできていたか)確認するためです。もし前年度にフィラリア感染した場合には、翌春の検査時にはフィラリア幼虫は成長してフィラリア成虫となり、心臓や肺動脈に到達しているのです。
検査方法には、心臓にフィラリア成虫が寄生していないか確認する方法(フィラリア抗原検査)と、末梢血中のフィラリア幼虫(ミクロフィラリア)の有無を検査する方法(直接塗抹検査法)があります。
あらい犬猫病院ではフィラリア抗原検査・ミクロフィラリアチェック、両方の検査を実施致します。
フィラリア予防の前にはまず血液検査をして、前年度きちんと予防できていたか、フィラリアにかかっていないかを確認します。そして体重測定して、体重に見合った薬用量のフィラリア予防薬を処方します。
子犬は体型・体重が安定するまで、毎月体重測定して投薬する必要があります。せっかく投薬しても用量が足りなければ、十分な効果が得られずフィラリア感染してしまう恐れがあります。
フィラリア症は、感染してすぐに症状が現れるわけではありません。感染しているフィラリアの成長と数、あるいは犬自身の年齢や体力などによって、数ヶ月後( 〜 数年後)に症状が出てきます。すぐにはフィラリア症と気づかない場合もあるかもしれませんね。しかし、放っておくと死に至る恐ろしい病気です。
※猫の場合は犬よりも感染率が低いものの、症状が現れたときには重症で、死に至る場合が多い傾向にあります。
治療は長期に渡ることがほとんどで、ワンちゃん・猫ちゃんの体への負担・苦痛を伴う上に、飼い主様の経済的負担も大きくなってしまいます。
| 治療方法 | かならず、獣医師に相談しよう! |
|---|---|
| 薬による駆除 | 現れている症状に対する治療(対象療法)。 |
| 成虫の寿命を待つ | それ以上に、体内のフィラリアを増やさないために予防薬の長期投与を行ない、フィラリア成虫の寿命を待つ方法で治療。 |
| 手術による駆除 | フィラリア症の急性型(後大静脈症候群)で緊急を要する場合には、血管に詰まってしまったフィラリア成虫を取り出す手術。 |
大切な家族の一員であるワンちゃん、猫ちゃんのために、毎年春先に血液検査をして、毎月1回しっかり予防しましょう。特に最後の投薬を忘れないように・・・
フィラリア症は今や100%予防できる病気ですから、予防を怠り、もしフィラリア症になったとしたら、それは飼い主様の責任です。愛情をもってフィラリア予防しましょう!
フィラリア予防薬・ノミダニ予防薬お問い合せは、こちら。


診療された高齢の犬・猫ちゃんのご長寿をお祝いし、表彰状をお贈りしました。

年一回健康診断ご予約承り中!
予約制ではありません。急患可
富山県の愛犬愛猫のご家族皆様へ。犬猫のホームドクターとしてご家族と一緒に見守っていきたいと思います。ワクチン・フィラリア予防・ノミダニ予防・鍼灸治療・しつけもしっかりケアして健康的に楽しく過ごしましょう。あらい犬猫病院をよろしくお願いします。
>フィラリア予防!〜12月まで
>年に一回 健康診断!
あらい犬猫病院 院長 荒井靖子
予約制!出張しつけ教室も承り中
各教室の開始時間をお確かめください。皆様からのご予約承り中。